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阿蘇、脊振、新旧火山の恵みを感じる
今からおよそ9万年前、日本の歴史上最も大きな火山の噴火が、現在の熊本県阿蘇市で起こりました。その威力は凄まじく、噴火による火砕流は約170km離れた山口県にまで到達し、火山灰はなんと、遠く北海道でも10cm以上降り積もりました。世界最大のカルデラを作り、北部九州の地形を大きく変えたこの噴火は、世界でも史上2番目に大きい噴火です。
いまこの大噴火は、遠い年月を経て人々に恩恵をもたらしています。その大きな1つは水です。火山の噴火によるマグマが固まった岩盤と、火山灰性の粘性土の地盤は天然の水瓶の役割を果たし、豊富な水を溜めています。阿蘇山を源流として豊富に湧くこの水のまわりに人間が集まり、いつしか都市が出来ました。これが現在の熊本市や久留米市、佐賀市を作ったのです。また、現在では阿蘇の天然水は日本全国に流通し、私たちの喉を潤してくれています。
一方で、佐賀県には中央部を東西に横断する背振山地が存在します。これは阿蘇山よりもはるか昔、今から2000万年~3000万年前に噴火をした、今現在は活動をしていない古い火山です。
古い火山からは花崗岩(かこうがん)という岩盤が採れます。これは何の変哲もない岩石なのですが、実は組成によっては磁器の原料になります。この佐賀の花崗岩を原料に、1600年台に日本初の磁器が焼かれました。それが、現在の有田焼の始まりです。
阿蘇の恩恵を受けできた都市からの人々が、背振山地の恩恵を受けた有田や嬉野・武雄に広がって次第に溶け合い、いまの佐賀県が形作られていきました。このツアーでは2つの起源の異なる山の恩恵を受けた佐賀県の魅力を感じられる体験をご提供します。
-9万年前の大噴火が作った唯一無二の阿蘇の風景を感じる
-阿蘇を源流とした柳川のうなぎを堪能する
-背振山地の恵み、伝統の有田焼の陶芸体験をする
-背振山地の水で作られる銘酒の酒蔵を見学する
-佐賀の2つの恩恵、有田焼で佐賀の銘酒を飲む
-1300年以上の歴史を誇る佐賀の名湯、武雄・嬉野温泉で心から癒される
(阿蘇源流の水で作る酒蔵の見学も可能です)
旅程を短くしたい、長くしたい、カスタマイズしたいなどのご希望についてはご相談ください。ご旅行の1ヶ月前までのご相談をお願いいたします。